7月例会(第613回)
モリコーネ映画が恋した音楽家   

7月20日(土)①11:30 ②14:30 ③18:00 (上映時間 157分)
神戸朝日ホール (大丸神戸店から東へ3分)
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【解説】
 『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)の音楽は本当に美しい。甘くて切なくて、うっかりするとただ聴いているだけなのについ涙が溢れそうになる。この名曲を書いたのが偉大なる“マエストロ”、エンニオ・モリコーネだ。
 2020年7月、モリコーネが91才で亡くなった後、『ニュー・シネマ~』の監督であり盟友だったジュゼッペ・トルナトーレは、その生涯を描いたドキュメンタリー『モリコーネ 映画が恋した音楽家』(21)を発表。驚きと感動に満ちたエピソードの数々は日本でも話題になった。モリコーネはその作曲家人生において430本に及ぶ映画・TV作品に膨大な楽曲を提供してきたが、その中でも忘れてはならないのが、自身が世に出るきっかけとなった《ドル3部作》とマカロニ・ウエスタンの音楽だ。哀愁のメロディーが印象的な『荒野の用心棒』のテーマ曲「さすらいの口笛」。バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」の大胆アレンジが衝撃的な「ガンマンの祈り」(夕陽のガンマン)。『続・夕陽~』のクライマックスを飾る「黄金のエクスタシー」は名曲中の名曲。モリコーネが《ドル3部作》に付けた音楽は、観終わった後、すぐさまサントラを買いに走りたくなるカッコ良さに満ちている。