例会、学習会 案内

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5月例会『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(5/25)公式HP
 講演「PFAS(ピーファス)って何? ―私たちの周りの汚染―」(5/25)
 例会学習会「私たちのまわりの汚染―PFASと神鋼火力発電の大気汚染―」(5/17)

《「世界」を広げる大きな窓》   神戸映画サークル協議会 桑田葉子

 映画は娯楽であり文化でもあります。映画は私にとって「世界」を広げる大きな窓です。作品と出会って社会の問題に気が付くこともあります。5月例会『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』はそういう作品のひとつです。この映画は有機フッ素化合物(PFAS)による環境汚染を認めさせるため、デュポン社を相手に戦った弁護士の物語です。
 2022年秋に『ダーク・ウォーターズ』を観た時、描かれる健康被害の様子が衝撃的でした。舞台となったウェストバージニア州の化学工場周辺で住民に下血や肝臓がんが相次ぎ、2001年、住民3500人がメーカーを提訴したという実話の映画化です。
 「PFAS問題は私たちの生活に関係あるの?」という疑問を自分なりに調べ、小泉昭夫さんの著書に出会いました。そして大阪市周辺は河川と地下水の汚染が深刻で、とても身近な汚染物質だと知りました。
 私たちの生活はPFASに支えられているといっても過言ではありません。防水スプレー、フライパンや鍋のフッ素樹脂加工、ハンバーガーやピザなどの包装紙、はてはファンデーション、マスカラ、リップなどの化粧品にも使われています。今問題になっているのは、工場や軍の基地から排水と共に放出された高濃度のPFASです。これらは、長く環境中に残り、地下水や河川水から取水した水道水を通じて、ヒトの体内に取り込まれ健康影響や発がん性の恐れがあるということで、世界的に規制が強められています。
 現在は神戸市西区でのPFAS汚染が調査で明らかになってきています。国の定めた水道水の基準値超えで、対策に追われる自治体もあり、今後調査が進むとより問題が深刻になるのではないかと私は危機感を持っています。
 しかしながら、神戸市や明石市在住であっても、その事を全く知らない人がとても多いのです。だからこそ、映画という素材を生かし市民の関心を深めることもできるのではないかと感じています。
 5月例会『ダーク・ウォーターズ』上映とともにPFAS問題の先駆者である小泉昭夫さんの講演を予定しています。今回の「映画と講演」の企画は多くの方に参加いただくことで、この問題への関心を深めるひとつの機会にしたいと思います。

6月例会『ダンサーインParis』(6/15)  公式HP

7月例会『モリコーネ 映画が恋した音楽家』(7/20)