例会「ひとくち感想」

2022年5月例会『スリーピング・ボイス』
◎大変よかった  ◯良かった  ◇普通  ◆あまり良くなかった  ☐その他
大変良い映画でした。スペインの内戦のものは、あれほどひどいものと思って、いい勉強になりました。(85歳 女)
戦争と云う人間の尊厳をうばい去る現実、今もくり返されている。いずれ終わる。しかし始めれば終わらない。人間は記憶を忘れ去る。その繰り返しである。この映画をたくさんの人に見てほしいね!(81歳 男)
姉オルテンシア、妹ペピータはともにフランコ独裁者による厳しい時代に共和国として民衆の良識に従った生き方を貫いた姿が現在の私達に強い共感を与えている。私自身、キリスト者として力を貸せなかった時代に強く生きた人々に共感を覚える。(79歳 男)
スペインの独裁政治下での銃殺刑・出産しても生まれた子どもの幸せは⁈ 母の乳で眠った幼子の寝顔は忘れられず、涙が止まりませんでした。現在、独裁主義の露国、中国、北朝鮮も同じことが起き、異議を口にすれば同様に処刑される世の中に、神(キリスト)の存在は救いとなるのでしょうか?(79歳 女)
独裁の悲劇、どこの国もやることは同じと思います。が、その当時はどちらの側に立つかで境遇がかわるのですか? どちらの側に立っても自分らしく生きるのはむずかしい。感想文書けない!!(77歳 女)
古今東西、少しずつ違っても、大本は同じ。戦争、とくに内戦は尾を引く。勝った方が自由勝手できるから。昔のことだと言えない現実が今も続いている。ロシアのふるまいに。(77歳 男)
スペイン内戦の歴史を初めて知りました。どの国にも過酷な歴史があるんですね。母性を持つ女性達の強さを改めて思いました。ウクライナでの現状に巻き込まれた子供達や女性達に胸が痛みます。(76歳 女)
内容も映像もとても暗い映画でしたが、最後が明るかったのが救いになり、久しぶりに本格派の充実した映画を見たという充実感が残りました。しかし、一部の人の突っ走りで、流さなくてもいい血が流れ、深刻な対立が生まれるという構図が、過去の戦争や原発等々で繰り返されるのは、とても悲しくやるせないです。(75歳 男)
今日現在も世界で起きていることにオーバーラップして、苦しい映画でした。「命」「自由」「平和」、ただの言葉だけでなく大切な事として、地球上で全ての人が受け継いで行くしかない。地味な努力だとしても。(74歳 女) 明るい国スペインのイメージが、一挙に覆される映画でした。フランコ政権の長い時代↓暗黒の時代に罪もない女性たちが十分な裁判も受けられず、処刑されていった事実に、心が痛みました。日本でも戦前、治安維持法で大変な弾圧の時代がありましたが、世界でも、いろいろな国の中での内乱等があったことの事実を知りました。(74歳 女)
あってはならないことがおきてしまっていた。その事実から、繰り返されてはならない。無実の人が死んではならない。今、ウクライナに心を寄せながら、今、できることを取り組んでいこうと思います。(74歳 男)
久しぶりの参加。昨日からおくれないように気をつけてもネジがゆるみ気味。すみません、本日たのしみ。今の私にとって・・・、胸がふさがり、怒りにもえても、出来ることがあるのか自身の心の葛藤は、言葉に出来ないけれど、二度みるのは、しかとみたい。(74歳)
戦前の日本の同様な弾圧を告発する映画がこのくらいのリアルさで創れたらと思う。特に宗教と戦争(権力)との関係がリアルだった。(72歳 男)
ずっと張りつめて見続けなければならず、つらい映画でした。でも、見なくてはいけない映画でした。ロシアの暴虐が展開されている今、より深く感じられます。作ってくれて、ありがとう。(72歳 女)
国家権力による民衆弾圧とはかくの如き、というところをしっかりと見せられ、率直に言って、言葉を失いました。フランコ独裁下の残虐さを改めて思うと共に、その暴圧に強く加担した教会の罪深さにまた震える想いです。嬰児の洗礼に教会側があれ程にこだわるということは、民衆を彼らが自分たちの思い通りに管理するために「洗礼」というものが重要なものであったと言うことでしょうか。劇中でオルテンシアが残した「独裁者も聖職者もいない世界を我が子には望む」といったような言葉が耳に残ります。宗教は必ずしも人を救うものではない、という、冷厳な指摘はあまりにも重いものと感じてしまいました。(70歳 男)
女性の視点から描かれた映画が続く。『大コメ騒動』『わが青春に悔いなし』、そしてこの『スリーピング・ボイス』。女看守やシスターが弾圧側。最後の看守は良心的な保守派かと思ったが、夫は革命側の人だったのではないか、と。ベトナム戦争でも政府側に革命派の人はたくさんいた。暗い壮絶な映画だったが、長く沈黙を強いられた革命側を描くことはこうなるのだろう。これを単なる暗い映画ととらえるのは単純過ぎる。真実はいつも衝撃的だ。勇気ある映画に励まされる。(70代)
スペイン内戦と現在のウクライナ侵攻とが、すごくダブって近接して感じられました。(64歳 男)
内容がとても重たいものでした。(63歳 女)
スペイン、フランコ時代の一端が知られてよかった。(61歳 男)
オルテンシアの「共和国万歳」の叫びが心に残りました。そしてアラブの香りのする子守唄も心にしみる一編でした。観れてよかったです。(59歳 女)
今また愚かしいことが起きています。「〇〇〇化」とはこういうことを言うのですよね? 早く早く終わってほしい。(女)
大変重い映画でした。このようなことが今までに何回あったでしょうか? 本当の平和は? 心が痛みます。

スペイン内戦の事、あった事だけしか知らなかったので少し参考になりました。後で勉強します。多くの女性の強さに感動です!(76歳 男)
「戦争」は「沈黙」を望む。「疲れて眠れない」「痛みは消えない」「フランコ政府は勝利したか?」 プーチンの圧政にロシア国民も「沈黙」を余儀なくされているのでしょう。(74歳 女)
「人は時代を選べない」、う~ん。語られてこなかった暗い時代。公の歴史の裏にある、市井の人々の沈黙の叫び。激流にもまれながら必死で生きた人々の思いは、語られなければならない、少しでもよい時代をつくるために。残念ながら、遠い昔の話でなくなっている今の状況がかなしい、怖い。刑務所の中で生まれた娘オルテンシアの最後の場面での語りが、小さな希望を与えていた。(71歳)
フランコ独裁時代の実話をもとにした映画ということで、拷問や処刑シーンもこの通りだったのだろうと想像する。妊婦を身重のまま処刑せず、子供を出産させてからやった、というのは、今も多くのカトリックが主流の国で堕胎を認めないということと繋がっていると思った。刑務所の看守にも非情なものばかりではなかった(少なくともこの映画の中では)ようにシスター達にも色々いただろうと思うが映画ではワンパターンだった。また、共和派の男たちも女に対してはどうだったのか? ペピータが心を寄せることになるパウリーノも煙草を吸わない彼女の前でプカプカ吸っているシーンを見ると、こんな男振ってやればいいのに!と思ってしまった。彼とのキスシーンがなければ「大変よかった」にしたかも?(70歳 女)
恐怖と怒りで緊張し肩のこる映画でした。スペインの歴史をあまり知らない私でも、そう感じます。スペイン人はどう思うのか。こういう事実を描くと日本では「自虐史観」という批判を「愛国者」はします。女刑務官、聖職者、教会関係者をみにくい顔つきとして描いたのは、人殺しに手を貸す人間の心が顔に現れるというのだろうか。監督の明確な意図は、それと対称的な拷問を受けたあとのペピの姿にも現われていました。(66歳 男)
とにかく酷い話だった。表現の自由がまるでない。いいことをしたのになぜ罪になるのか。民主主義もくそも無い感じで、すごくゾッとする。(60歳 男)

今起こっているウクライナ、ミャンマー、・・・全く変わらないのだと思い、とてもおそろしい。それでも自分の信念を変えずに目の前(先)を見ている姿に尊敬の念を強く抱いた。伊藤千代子さんの映画もつい先日みた。