機関誌8月号 通巻776号より抜粋
◎大変よかった ○よかった ◇普通 ◆あまりよくなかった □その他




◎強烈!自分を、自分の存在を要するものに自己が目覚める!(82歳)
◎一人のまよえる子供が生きる目的をキセキ的に見つけるという感動の映画でした。自分の子供達は、暗やみからぬけ出せるのか、辛抱強く見とどけるしか、しようがないのかな。(76歳 男)
◎大変よかったです。あまり期待していなかったのですが…。人間、大人も子供は尚さら、どうしようもないものがあるんだと思います。口先できれいなことを言ってもそれを見抜く、感性があの子にはあるんですね。教育が大事ですね。(75歳 女)
◎個人主義の国は、逆に、人と人とのつながりが深いと感じた。正直言って、ここまでのハネッ返りを包みこむ社会というものが、フランスにはあるのか!?(もちろん日本にはないと思うが)。(72歳 男)
◎ぎこちなく赤ちゃんを抱く彼の顔が輝いていました。人を信じる、愛することがすばらしいですね。きっとたちなおれると信じる大人たちのすばらしさ~。(70歳 女)
◎どんな母親でも子どもにとっては母親なのだなぁ。10年という更生の月日は長い。判事もよく辛抱したものだ。又、現場のスタッフの苦労は大変なものだ。カトリーヌ・ドヌーブがさすがの貫録でした。親になることにより愛に目覚める。愛する人を持った時、愛に目覚める。その年月の長さ。フランス映画はいいですね。犯罪の陰に貧困あり。人間の持つ善の部分を引き出す、自信をつけさせるというのは素晴らしい。そして、それによって基本的に相手を信じてと、いうことがある。(70代 男 女)
◎人の心の変化は他者によって「えいきょう」を受ける。そして忍耐強いつき合い、信頼する心、等を考えさせてくれる映画でした。(69歳 女)
◎途中で苦しい気分。なかなかわからんことばかりかも。子どもなのに子どもが出来てからが、変わってくることが、やっぱりと思えたが、気分はなかなかむずかしいですわ。(69歳 女)
◎一人の人間の更生に忍耐強く対応する社会システムを感じることができた。(67歳 男)
◎若い母親から気まぐれな愛やおざなりの世話しか受けられず、問題行動を起こしていく少年。彼の処遇を判断したり、更生へと導く大人達にも、高圧的な態度や、「あなたのために頑張っている」という感じがあったり、その時の本人の意欲とずれた作業をさせたり、施設の他の少年達のちょっかいに反応して暴れても主人公のマイナスに取る事があったりで、彼が気の毒に思えた。まず母親の生活や精神面を素敵にできたら、子供も幸せになると思うし、もし施設に入っても、穏やかに暮らせて本人が好きな事に取り組めたら、希望が持てると思う。女友達ができ、慰められたりもするが、少年をほんとうに救ったのは、二人の間にできた赤ちゃんだった。少年を全面的に頼りにし、抱かれてほほえむ坊やは、「あなたはとっても大事な人なんです」と、イエス様のように彼に生きる力を与えた。(62歳 女)
◎人を育てるのも人をいやすのも人。正面切ってぶつかり合うことが、人を動かすということかな。テンポがあり、妙に暗いばかりでなく前向きにという原題の意図が伝わってきました。(62歳 女)
◎久方ぶりの満足満足の映画でした。フランスのこの制度がリアルならば、すばらしい。力作、名作です。(60歳 男)
◎最初はとても気の毒な少年だったが、人の父親になったら変わっていくものだな、と思った。(55歳 男)
◎映画に出てきた判事のように、子供たちの心と辛抱強く向きあえる人になりたいけど、本当にむずかしい。勇気づけられる映画だった。(54歳 女)
◎主人公のマロニーと同様、私も感情をコントロールするのが下手で、すぐにどなり散らしたりするので、他人事とは思えなかった。自分に子どもができたと分かった時の戸惑いも一緒だった。(でも私も子どもが生まれて、本当に幸せになれたのでした)自分と重なる部分が多い映画だったので、未だに涙が止まりません。(54歳 女)
◎暴力にまみれ殺伐としたマロニーの行動もよく見れば、母や弟への「愛」が感じられるだけに辛い。判事や教育係のあえて甘やかさない態度には頭が下がる。(28歳 男)
◎一言で云うと「良い作品でした」、現実的で、冷静で、甘辛も丁度良く、脚本、出演者などプロデュースが良かった。日本の作品にあるような中途半端さがなかった。Very Goodでした。


〇始まった時は、どこの国の話と驚きましたが、人を信じる事、愛情、勇気に感動。人間の素晴らしさ。この年齢でも音響は大き過ぎました。(85歳 女)
〇大いに考えさせられました。子育て、孫育てを終え、自分も育てられた過程で考える事が多かったです。(75歳 女)
〇最後までしんどい映画でした!疲れたというか? 主人公の余りにも生活環境が悪いとああもなるのか? と思う。(72歳 女)
〇カトリーヌ・ドヌーブに会いたくてやってきた(若いころのファンだった)。いい演技をしてましたね。マロニーの心にひそむ怒り(?)のエネルギーに圧倒された。矯正施設などのかかわる人たちの大変さにうたれたが、マロニーは母の愛をとり戻したかったのですね。父親になったことで、これまでのまわりの人々の労苦もむくわれたのかと思った。(70歳 女)
〇ハッピーエンドでホッとしました。やはり人は信じ愛する人があればこそ前へ進めるものなのでしょう。(68歳 男)
〇感想をどう書けばいいのか? 映画を観たあとも不安が残る。ひさしぶりのフランス映画。(68歳 女)
〇人は、だれかに認めてもらえて、見つづけてもらって、育つのだと思う。人に愛され、愛し、守るべき人ができると生きる事ができる。すごい深い映画だと思った。判事の存在感が大きかった。マロニーが自分の足でずっと歩いていけますように。(68歳 女)
〇日本の懲罰主義に対して、フランスは基本的に違う更生主義。人権に対する考え方の違いを感じますネ。(67歳 男)
〇なかなかしんどい映画だったが、最後は、自分の赤ちゃんを抱いて、判事に出会いにいき、一人の人間として、希望をもって生きていけるひかりが見えたのが、救いだった。しかし、こどもにとって、親を選ぶことができず、親の愛をしっかりもらえるかどうか、とても重要なことを感じた。(65歳 女)
〇人間としてあんまり接していない少年が主人公。理解しがたいくらい、めちゃくちゃでしたね。ママに会いたいときの顔と無茶するときが一緒の一人の人間なんですね。よくぞ、あたたかく見守って更生できた。がまんづよかった。甘えたすぎて、びっくり。(63歳 女)
〇マロニーの母親をどうにか出来ないのか、と思ってしまう。何度も何度も失敗するマロニーだが、母親からの自立ということが気になった。判事やヤンの粘り強い愛情が強調されて、不幸な子どもたちを立ち直らせて、彼の人生を歩ませるには、これほど大変なことなのだという強い意志を映画から感じる。昨今、社会の「安全安心」のために子どもであっても厳罰に処するべきだという人が多い日本を憂いてしまう。(61歳 男)
〇制度の違いで、訳は難しいと思うが、更生施設以外に刑務所とあったが、少年用の収監施設のようでしたね。支援が充実している印象を受けました。根は優しい子なのにと思いながら観てました。(57歳 女)
〇大人たちの忍耐強さに感心。私には絶対マネできません。(55歳 女)
〇エンドロールの音楽が途中で変わったことが、とても残念。余韻ぶちこわし。(53歳 男)
〇フランス映画らしい結末。ラストに向かって、彼の顔がおちついてくのが、うれしかった。(女)


◇ジュテームが良かった。(54歳 女)


■機関誌への投稿原稿
 私は40数年前、大学を卒業して最初の職場に児童養護施設をえらびました。映画に出てくるような矯正施設ではありませんが、非行や問題行動をもつこども達は、たくさん入所してきました。12年間働き、300以上のこどもたちと出合いました。その中には、今もつき合い、さまざまな援助をしているこども(今となっては40代のおじさんです)もいます。
家族をもつこと、こどもを育てることのむずかしさ、親のいない彼らが生きていくことのむずかしさをつくづくと感じています。判事の勇気や強さに、人のもつ本当のやさしさを感じました。少年が一人の人間として大人になることのむずかしさ、これからの道のりのさらにながいことを、思わずにはいられません。
 赤ん坊をだきかかえる彼の姿は、前途の多難を越えていくことを予感させるには充分でした。終わって、しばらく立ち上がることができませんでした。ありがとうございました。