機関誌7月号 通巻799号より

◎大変よかった  ◯良かった  ◇普通  ◆あまり良くなかった  ☐その他

◎大変良かった。記者の質問、あなたの小説はフィクションか真実か? それは見る人の解釈だ。私のこの胸の傷は何か? 見る人の感想によって違う。銃創なのか手術跡なのか。アフリカの人は自由と云う言葉を知らない。自由だから。私たちは神戸を本物の文化都市にする会とかに入っている。本当の文化を知らないためだからか?(78歳 男)
◎予想とは大分違った映画でした。皮肉に満ちた、後に考えるものを沢山残してくれた感じでいます。アルゼンチン人のスペインに対する感情も興味深かった。事前の学習会の知識が、この映画の場合特に役立ちました。学習会に出たことのない方は是非出られることをお勧めします。(72歳 男)
◎芸術作品、誰にとって? 文学、絵画、彫刻、文字、なんでも、これでもか、いやもっともっと言ってくれて、ちがうやら、しかし的えてるし。画面が明確だけに観てる私の頭は最初にもどっていったみたい。あーおもしろいね。もっともっとみてみたい映画を!(71歳 女)
◎「笑う」の強烈な風刺に感動します!小さな町の人々の様子は全世界の人間関係にも通用する。作家の姿を通して、アイデンティティー、フィクションetc. 多様に考えさせられる!(71歳 女)
◎とてもおもしろく深い映画だと思いました。(67歳 女)
◎傑作です。「現実などない。すべては解釈だ。真実は、そのうちのひとつにすぎない。」なーんてね。眼鏡枠が白くなったことの意味を考えているんですが、それは結局謎のまま、でしたけれど。(67歳 男)
◎こんな作品が生まれる文学とは、すごい。社会に不満があるから書ける。小さな町と自分との関わりから、すべての社会に対する接し方を考えさせられました。シナリオだけなのか、原作があるのか。(65歳 男)
◎例会三回目ですが最もよかった。また西ヨーロッパ、アメリカ以外の映画をもっともっと見たいです。よろしくお願いします。(50歳 男)
◎芸術の実と虚、個人と社会というものについて考えるヒントを沢山くれたと思う。考えさせられる秀作だ。

○何かおもしろく笑える映画でした。(77歳 女)
○ふるさとは帰るところなのか。ふるさとは帰るまじきところなのか。帰りたい、帰れないというフレーズもよく聞く。(74歳 男)
○異色な映画で40年振りの故郷帰りでのできごとをブラックユーモアや作家の皮肉っぽい言動など、ある程度の予備知識があればよかったと思いました。(73歳 女)
○「サラス」で出会った事は、全て小説の中のことではないかと思います。不思議な映画でした。恐ろしさもあった映画でした。(70歳 女)
〇人間て、自己中なんだ。私は主人公の気持ちよくわかりますよ。故郷は遠くにありて…ですね。(70歳 女)
○「名誉市民」「笑う故郷」とどちらにしても皮肉でおかしい。故郷というと甘い感傷をさそうが、田舎町の人間関係はなかなかそうはいかない。モロモロの感情のぶつかりやゴタゴタと、思いがけない展開はハラハラドキドキさせたが、最後はしたたかな作家魂をあのニターっという顔に見た。結局、すべては作家の自己本位の解釈と虚栄心のたまもの?(68歳 女)
○出演者にそれぞれ特徴があり、見ていて面白かった。都会と地方の文化の違いを表しているのだろうか? 作家の側からみると、あぁと判るシーンもある。少しむつかしかったかな。(66歳 男)
○ノーベル賞受賞の作家と田舎の人たち。ひやひやしてみていたけど、どこまでが現実かわからなかった。言葉のとらえ方はさすが小説家、セリフがおもしろい視点だった。(65歳 女)
〇へんてこな男のへんてこな物語。40年帰っていない故郷へダニエルがなぜ帰ろうと思ったか。今まで多くのインスピレーションを得てきた故郷サラスへ行けば、何か得られるかもしれないという、書けなくなった作家の復活の物語。一つの事象、同じ経験でも光のあて方、解釈によってちがって見えるという映画。事実は小説より奇なりだが、サラスの変人たちはダニエルによって脚色された人々と思う。(63歳 男)
〇ダニエルはものすごくねたまれていたのが伝わってきた。ヨーロッパでいい思いをしているのではないか、と思わんばかりに。彼のことを一番ねたんでいたのは実はあいつだったのか(57歳 男)
○ダニエルの最後の微かな笑みは、一体どういう意味なのかわからない。知りたいです。(55歳 女)
○色々、おもしろかった。ダニエルは、故郷で体験したことは本当なのか? それとも…本当に故郷に帰ったのか? すべてが現実なのか、フィクションなのかわからない。大人っぽい映画だ。
○映画の両者の言い分から判断すると、どう考えても故郷の人物をモデルにして小説を書いたのだろうと思われるのに、それをかたくなに否定する主人公。なぜなんだろう。カズオイシグロの作品によくある「信用ならない語り手」というやつでした。
○「夢落ち」かと思ったのですが、自業自得とも思えるひどい体験を作品にしちゃう彼もある意味「すごいな」と思いました。こんな「作家」日本にもいましたよね。長いし、誰にも(ホテルの男の子以外は)共感できませんでした。ホテルの男の子の短編はどうなったのでしょう。(女)

◆目と聴覚で、田舎に帰りたい、よくわからない。歴史も知らないこと多くて。(70歳 女)

■色々と生活の様式がちがう。今、私も心がチリヂリ。(81歳 女)
■「正直に生きる」という事の尊さ。故郷―離れてる事vsいつも一緒な事。それぞれの想いが有る。離れている今回の主人公にも。(67歳 男)
■何の予備知識もなく観たのですごく刺激的な映画でした。人間の愚かさを垣間見た気がしました。(64歳 女)